テレビとWebサイトのCMで、ケネディ暗殺のシーンがあったり、「知ってはいけない真実がある」みたいなコピーだったりで、「絶対面白そう!」と思って観に行ったけど・・・う~ん・・・って感じでした。
なんか、やっぱりアメコミって内容が浅いなぁ・・・って思わせる映画でした。それでも、最近では「ダークナイト」は良かったし、「スパイダーマン」シリーズも良かったです。「アイアンマン」もアメコミならではの爽快感があって良かった。けど、この「ウォッチメン」は・・・。
原作を知らないから、正直、なんとも言えないんですが、映画だけでいうと、浅い。いや、本当は深いんだと思うけど、それが伝わってこない。単純なSFファンタジー的なものを、無理やり、サスペンス/ミステリータッチにして、複雑に見せかけただけな感じ。見せかけただけというのは、登場人物の過去であったり、歴史上重大な出来事であったりの、本筋以外のことは、全く本筋に無関係で絡んでこない。その上、かなりグロいシーンがむやみに多くて、アクションシーンでさえも目をそらしてしまう。こっちは一生懸命に話の中に入り込もうとしているのに、そういうシーンが遠ざけてしまう。
それに、内容は浅いのに、160分以上もある。それは、1つ1つのシーンがむやみに長い・・・。エッチシーンやグロいシーンなど、十分カットできるシーンが長すぎる・・・。あまり編集は良くないなぁ・・・と思わせる。
そもそも、「スパイダーマン」にしろ、「バットマン」にしろ、ヒーローものは、ヒーローが誕生する過程があってこそ、現実のこの世界に受け入れられるものだと思うので、ヒーローありきで始まるこの映画は、原作のアメコミになじみの無い僕には、ちょっと無理があったみたい。「スーパーマン」のような異性人なら、最初にありき・・・でもいいと思うけど、生身の人間のヒーローで、しかもコスチューム着なくてもかなり強くて、主役級のロールシャッハなんて、普通にマスクとトレンチコートなのにやたら強くて、きっと特殊訓練とか積んだんだろうなぁ・・・と思ったら、マスクの模様がランダムに流動して変化している非現実感。「バットマン」のようにお金に物を言わしたハイテクがあるわけでもなく、「スパイダーマン」のような特殊能力を備えたわけでもなく、「スーパーマン」のように異性人でもない。なのに、やたら強くて、非現実感がある。これをファンタジーと受け止めればすむのだが、物語の世界観がそう受け止めさせてくれない。
それから、ヒーロー像というものを、残念な形で覆されてしまう。それは、「ダークナイト」のような覆され方ではなく、「ウォッチメン」のヒーローのほとんどは決して正義の味方とは言いがたく、残虐な一面を持ち合わせており、僕たちが思う純粋なヒーローではなく、政府に雇われている傭兵的で、もっと身勝手で独りよがりなもの。そして、純粋な正義感が少しも見えないのが、非常に残念。彼らは、決して、この地球のために戦っているわけではない。アメコミの「世界」とは「アメリカ」こそで、他の国の人々を殺戮しても、それが「アメリカ」のためなら、立派なヒーローなのだ・・・と再認識させられてしまう。
この映画を観終わった後、トイレに行くと、僕の横に多分中高生くらいの3人が並んで、映画について話していた。その中の1人がもう1人に言った言葉・・・「一つも面白みのない映画やったなぁ」・・・彼は、この同様の言葉を数回繰り返しながらトイレを出て行った・・・。
とはいえ、僕からすれば、「バベル」を観た後よりはマシな気持ちだった。この映画に1,800円は高いと思うけど、1,000円ならいいかな・・・と思う映画。
あと、斜め後ろに座ってた男性が、ほぼ最初のほうから、いびきをかきはじめた・・・のに、エッチシーンだけは、いびきが止まっていた(汗)それから、後ろのほうで、ポリ袋のシャカシャカ音が頻繁に・・・。面白くない映画に集中できないのは分かる気もするが、マナー悪い人、多いなぁ・・・。
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